大阪府吹田市は、数多くの文化財を有しており、交通の要所として栄えた歴史のある街です。
市内には、江戸時代からの古い街並みや伝統文化が残されています。
そこで今回は、吹田市に引っ越しを検討中の方に向けて、吹田市の歴史や文化財について解説します。
なかでも有名な「旧西尾家住宅」と「旧中西家住宅」に焦点をあて、歴史や施設情報などをご紹介しますので、ぜひ参考にご覧ください。
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現在、吹田市は「住みたい街ランキング」の常連として知られる人気の街です。
そんな吹田市にはどんな歴史があるのでしょうか?
ここでは、古代〜近現代にかけての吹田市の歴史についてご紹介します。
古代〜中世
奈良時代から平安時代のはじめにかけて、吹田市には瓦を造る大きな工場がありました。
現代では、その工場の遺跡を「瓦窯跡」と呼び、国の史跡に指定されています。
吹田市で見つかった瓦窯跡は「七尾瓦窯跡」と「吉志部瓦窯跡」で、吉志部瓦窯跡では、難波宮の瓦も見つかりました。
続いて室町時代では、在地の有力者である吹田氏が「吹田城」を築き、そこを本拠地にしていたと考えられています。
長年勢力を誇っていた吹田氏ですが、1571年には織田信長配下の和田惟政により滅ぼされました。
その後、吹田氏の娘を妻として迎えた荒木村重の子が、吹田の姓を名乗っていましたが、1579年には夫婦とも滅びています。
吹田城については、いくつかの言い伝えがあるものの、現在のところ城跡のようなものは見つかっていません。
近世
吹田には、京都・大坂・西国を結ぶ「神崎川」が流れており、古代より河港として栄えていました。
江戸時代になると、人々は神崎川を渡し船で渡るようになります。
この海上交通は「吹田の渡」と呼ばれ、交通の要所として江戸の人々の暮らしを支えました。
一方、陸上の交通路では、亀岡街道や吹田街道などが通じており、生活の道として利用されていたそうです。
これらの様子は、渡跡の記念碑や阪急吹田駅の地下通路に描かれています。
近現代
明治22年には、大阪麦酒會社(現アサヒビール株式会社)が設立されました。
吹田の地が選ばれた理由は、神崎川の海上交通や鉄道輸送による原料調達が便利であったこと、水が良質で醸造に適していたことなどがあると考えられています。
大正12年になると、大阪市を中心とする物流を円滑にするため、吹田操車場が操業を開始します。
しかし、高速道路網の整備とともに物流の輸送体系が変化するなか、昭和59年に、約60年間にわたる役割を終えました。
現在、吹田操車場跡地は、「北大阪健康医療都市(健都)」として生まれ変わり、「健康・医療のまちづくり」が進められています。
吹田市は、昭和15年4月1日、1町3村の合併により誕生しました。
吹田市誕生時の人口は66,094人だったそうで、これは2022年1月現在の人口(378,866人)の約6分の1ということになります。
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吹田市にある重要文化財「旧西尾家住宅」とは?
吹田市には数多くの文化財があるとご紹介しましたが、なかでも有名なのが「旧西尾家住宅」と「旧中西家住宅」です。
まずは、旧西尾家住宅の歴史や概要について解説します。
旧西尾家住宅とは?
旧西尾家住宅は、仙洞御料の庄屋を務めた屋敷で、明治中期から昭和初期にかけて建築されました。
納屋や蔵などがよく残り、屋敷全体の構成が完全に存在しているのは貴重として、平成21年には国の重要文化財に指定されています。
旧西尾家住宅の敷地は4,542.37平米と広大です。
その広大な敷地のなかに、主屋や茶室、離れ、温室などの建物が建ち並んでいます。
室内意匠の質が高く、数寄屋風を意識した主屋、建築家武田五一が和洋折衷の意匠を凝らした離れなど、大型近代和風建築として価値が高いです。
また、旧西尾家住宅は、世界的に優れた音楽家、貴志康一が生まれた家でもあります。
旧西尾家住宅の概要
旧西尾家住宅は一般公開がされており、予約をおこなえば誰でも見学が可能です。
ただし、現在は大規模修繕中により、庭園と主屋の計量部屋のみの観覧となります。
通常よりも見学できる範囲が狭いですが、園庭を散策するだけでも、歴史や風勢を感じられますよ。
施設の利用情報を参考に、ぜひ一度は足を運んでみてください。
なお、大規模修繕の期間中は、公開範囲が変更になる可能性があります。
最新情報については、吹田市立博物館のホームページをご参照ください。
●所在地:大阪府吹田市内本町2丁目15番11号
●観覧日:毎週水曜日・土曜日・日曜日(各回10名の事前予約制)
●観覧時間:午前10~11時/午後1~2時・3~4時
●休館日:月曜日・12月29日~1月3日(※臨時休館あり)
●アクセス:JR吹田駅から徒歩約15分・阪急吹田駅から徒歩約10分
●駐車場:なし
周辺の環境
旧西尾家住宅の周辺には住宅街が広がっており、静かで落ち着いた雰囲気です。
少し歩けば、業務スーパーやレストラン、コンビニエンスストアなどがある大通りに出られます。
また、吹田駅まで徒歩10分ほどと近く、交通の利便性は高いといえるでしょう。
病院も近くに数件あるため、万が一のときにも安心です。
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吹田市にある有形文化財「旧中西家住宅」とは?
続いて、国の有形文化財に指定されている「旧中西家住宅」についてご紹介します。
旧中西家住宅とは?
江戸時代、吹田市岸辺は淀藩の領地であり、この中西家は、淀藩の大庄屋として村政を司りました。
文政9年から主屋を中心に整備しはじめたとされ、なかでも主屋の前に造られた華麗な庭は、他に例をみない希有なものといわれています。
その美しさに、当時の学者で漢詩人であった廣瀬旭莊が「其宅華麗 殆類候居(華麗で、諸候が住まう家のようだ)」と讃えたほどです。
また、敷地内にある主屋や長屋門、内蔵(米蔵)、キザラ(木小屋)などの建物は、ほぼ当時のまま残されており、江戸後期の庄屋屋敷の景観をそのまま伝えています。
これらの建物は、吹田市の歴史と文化を承継する貴重な建築物として、吹田市指定有形文化財と国の登録有形文化財に登録されました。
そして、この文化財を、吹田市のために役立てたいという中西家の御厚志によって、2007年に吹田市に寄贈され、現在は一般公開をおこなっています。
旧中西家住宅の概要
旧中西家住宅も、旧西尾家住宅と同様に、事前の予約で観覧が可能です。
ただし、4月・11月は特別公開のため日程が変更になる可能性があります。
●所在地:大阪府吹田市岸部中4丁目13番21号
●観覧日:水曜日・土曜日・日曜日/園庭のみ見学の場合:火曜日・木曜日・金曜日(どちらも各回15名の事前予約制)
●観覧時間:午前10時・午後1時・午後3時/園庭のみ見学の場合:午前10時~正午、午後1時~4時30分
●休館日:月曜日・12月29日~1月3日
●アクセス:JR岸辺駅から徒歩10分・阪急正雀駅から徒歩15分・阪急バス岸部小路停留所から徒歩2分
●駐車場:なし
周辺の環境
旧中西家住宅は、閑静な住宅街に囲まれています。
徒歩5分ほどの場所には駅ビルがあり、コンビニエンスストアやATM、薬局にスーパーマーケットなどが揃い、普段の買い物に便利です。
また、近くには、救急外来をおこなう大きな病院もあります。
夜間の急な発熱などにも対応できる病院が近くにあると、小さなお子さんのいるご家庭にとっても安心でしょう。
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まとめ
吹田市の歴史や文化財についてご紹介しました。
吹田市には伝統と長い歴史があり、昔と今の街並みが融合する、住環境の良いおすすめの街です。
吹田市に引っ越した際は、休日に文化財めぐりをするなどして、ぜひ古代の文化に触れてみてください。
※新型コロナウイルス感染拡大防止のため、開館時間などが異なる場合がありますので、詳しい情報は公式サイト、または直接お問い合わせください。
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