大阪府吹田市にある瓦窯跡(がようせき)は、文字通り瓦を焼くための窯があった遺跡です。
文化財が多く、休日の楽しみとして過ごす方は少なくありません。
そこで本記事では、瓦窯跡周辺に引っ越しをする方のために、瓦窯跡の魅力を解説します。
なかでも有名な七尾瓦窯跡や吉志部瓦窯跡に、どのような特徴があるか参考にしてみてください。
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吹田市にある瓦窯跡とは何か
そもそも瓦窯跡の詳細を知る方は少ないでしょう。
瓦窯跡が全国的に多いものではなく、珍しいためどんなものかが気になる方は多いものです。
まずは瓦窯跡の基本情報を伝えた後、吹田市の引っ越しに関する情報をご紹介します。
概要
瓦窯跡とは瓦を焼く窯があった遺跡を指します。
奈良時代と平安時代にあったと推定され、大規模な工場でした。
見つかった瓦窯跡は後ほどご説明する七尾瓦窯跡と吉志部瓦窯跡で、どちらも魅力があります。
現在は国の史跡指定として大切に保管されていて、復元図や復元模型、実物で確認可能です。
瓦を使用した屋根にする住宅は今でも多く建てられていて、歴史の重みを感じられるでしょう。
周辺の住環境
吹田市は交通の利便性が抜群なため、引っ越しする方は多くなっています。
市内には15の駅があり、府内の主要駅にアクセスしやすい路線が多くあります。
鉄道は、JR西日本・阪急電鉄・大阪メトロ・北大阪急行電鉄・大阪モノレールの5つが利用可能です。
他にも阪急バス・京阪バス・近鉄バスの3つの路線バスがあり、道路や空港を入れると、交通網はさらに広がります。
人口は37万人で、医療に関しては一般病院総数は14か所、一般病床数は約4,000床です。
乳幼児から18歳未満の子どもなら医療費助成が出ます。
市内の治安は良好で、吹田駅周辺には大型スーパーマーケットがあって暮らしやすい環境です。
相場
吹田市の相場は、1坪で約81万円です。
時期によって約82万円にもなりますが、前年比で大きな変動は見られません。
主要駅である新大阪駅に近付くほど相場が上がり、取り扱い物件が少ない傾向です。
反対に主要駅から離れるほど相場は下がりますが、交通の利便性で考えると吹田市は好立地なエリアだと言えます。
最寄駅から徒歩10分前後の土地が多く、駅から遠くても車で走行しやすい道路であり問題ありません。
休日は近くの公園に子どもを連れていき、吹田市の歴史がわかる紫金山公園に行ってみてはいかがでしょうか。
紫金山公園なら国の史跡である吉志部瓦窯跡があり、歴史を堪能できます。
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吹田市瓦窯跡の歴史である七尾瓦窯跡
まず七尾瓦窯跡(ななおがようせき)は史跡名勝天然記念物であり、吹田市の中央部に位置します。
比高差が2mほどある丘で、傾斜になっている遺跡です。
どのような歴史があり、どのような住環環境かを確認しましょう。
概要
七尾瓦窯跡は吹田市岸部北5丁目にある造宮瓦窯跡で、奈良時代に作られたと推定されています。
瓦窯跡は7基見つかっていて、726年~784年に建立されていた聖武朝難波宮の瓦として使われていました。
1964年ごろには瓦窯跡があるのは認識されていて、1980年3月に国史跡に指定されています。
聖武天皇が窯の造営に着手されたとされていて、744年に難波宮へ遷都した記録と一致済みです。
瓦は軒丸瓦の蓮華文と軒平瓦の珠文があり、きれいなデザインになっています。
軒丸瓦は6303形式、軒平瓦は6664B形式と呼ばれていて、同范(同じ鋳型でつくられたもの)も含まれます。
窯跡
1979年に7基ある窯跡のうち、2号・3号・7号の全容が確認されました。
とくに詳細がわかったのが2号窯と3号窯で、全長・幅・床面の傾斜がどれくらいかが判明しています。
2号窯は全長が4.5m、焼成部の幅が2m、床面の傾斜が40度で急な角度です。
3号窯は全長が5.4m、幅が1.75m、床面の傾斜が17度になっています。
焼成部はありますが使用した跡が見つかっておらず、何らかの原因で中止されたと判明されていて状態がきれいです。
4号窯・5号窯・6号窯も調査されていますが、部分的にしか明らかになっていません。
4号窯は全長6.3mで焼成部の幅が2.2m、5号窯は全長5.5mで焼成部の幅が1.2m、6号窯は全長5.8mで焼成部の幅が1.4mです。
どれも大きさに差はほとんどなく、床面の傾斜は確認されていません。
周辺の住環境
周辺は閑静な住宅街に囲まれていて、落ち着いた雰囲気があります。
幼稚園から高校まで近くにあり、教育に力を入れる家庭が多いです。
吹田市には大阪大学や関西大学のような秀才が集う大学があり、文教地区といわれています。
とくに関西大学は学校施設を建てる環境作りをしていて、関西大学幼稚園と関西大学第一中学校・高校があるほどです。
周辺には大学生も多いので、一人暮らしの女性でも人通りの多さで問題なく暮らせるでしょう。
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吹田市瓦窯跡の歴史である吉志部瓦窯跡
吉志部瓦窯跡(きしべがようせき)は七尾瓦窯跡から約600m離れたところにあり、府内でも有名な瓦窯跡です。
どのような歴史があるかを理解しつつ、周辺に住んだ時の住みやすさを確認しましょう。
概要
吉志部瓦窯跡は吹田市岸部北4丁目にあり、平安時代に造られたとされています。
平安京の瓦を焼いていた痕跡があり、近くには難波宮の瓦が発見されました。
平安京といえば桓武天皇が奈良時代に遷都したころであり、数トンの瓦が使用されています。
19基の瓦窯が発見されており、大規模な遺跡といえるでしょう。
1971年に6月23日に国史跡に指定され、工房の跡がある一部は1993年3月31日に府史跡として扱われているのが特徴です。
吉志部瓦窯跡は瓦だけではなく陶器の生産もしていて、出土したものは吹田市博物館に展示しています。
陶器は焼成過程が判明し、2回にわけて焼成していることが確認済みです。
現在は紫金山公園内にあり、資産を残そうと整備されています。
窯跡
窯は平窯と登窯の2種類があり、4基と9基は2段構造になっています。
平窯とは焼成部の底が平らになっていて、平面はさまざまな形になっているのが特徴です。
対して登窯は底から天井まで掘ってあって、筒でくり抜いたような造りになっています。
2段構造は下段に平窯、上段に登窯になっていて、段によって大きさが異なる構造です。
平窯になると全長が約5mで、窯の半分が地下にあるような状態になっています。
登窯だと全長が約6mで幅が1.3m、窯を敷き詰められる広さです。
周辺の住環境
すぐ近くに名神高速道路が通っていて、紫金山公園内にあります。
公園外の北部には保育園、南部には小学校と高校、西部には中学校があってファミリー層にとって住みやすいエリアです。
公園内だと敷地が広いため、周辺住民もよく利用しています。
たとえば北広場だと開放的でゆったりと過ごせるスペースがあり、東広場だと遊具があって魅力的です。
南広場だとうんていや砂場があり、小さな子どもでも安心して過ごせます。
吹田市博物館に訪れる方も多く、退屈しない住環境です。
遠くても無料駐車場が44台分もあり、営業時間が年中無休で行けるタイミングを掴みやすいと言えるでしょう。
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まとめ
吹田市の瓦窯跡とは、瓦を焼くための窯があった遺跡です。
遺跡は七尾瓦窯跡と吉志部瓦窯跡が有名で、平安時代や奈良時代に遡るほどの歴史があります。
住みやすい環境になっていて、引っ越しを考えているなら最適なエリアであるためおすすめです。
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