人が生活をしている以上、亡くなる場合ももちろんあります。
しかし、亡くなった物件は事故物件となり「いわくつき」と言われてしまいますよね。
そうすると売却価格が下がったり、売れなくなったりしてしまいます。
ここでは、事故物件を売るときはどうすればいいか、相場などを解説していきます。
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事故物件の売り方と、告知義務について解説します。
告知義務とは
告知義務というのは、過去に人が亡くなったり、不幸なことがあったことを物件として紹介するときに告知する義務のことです。
これをおこなわずに契約させてしまい、実際に悪いことがあって、事故があったことがのちに発覚した場合、損害賠償など、賠償責任に問われる可能性があるので、告知をしておいたほうがいいでしょう。
一応、事故が起きてから7年間ほどが経ってからは告知しなくてもよいという一定のボーダーがありますが、あまり過信しないほうがいいと思います。
また、事故があった場所が、物置や倉庫など、物件と離れた場所にあり、それが取り壊されている場合には、告知しなくてもよいとされています。
ほかにも、地域の方々が当時事故があったことを覚えている場合は、たとえ取り壊されていたり、時間が経っていても告知する義務が発生します。
あらゆる部分から慎重に判断したうえで、告知はなるべくしたほうがいいと言えるでしょう。
もちろん告知をすることによって物件の価格は下がる可能性が高いですが、仕方のないことと割り切ることも重要です。
告知しない場合
告知せずに契約を進め、実際に契約にいたったケースで、事故物件であることがのちに発覚したケースがあります。
その際には、損害賠償が数百万円に及んだという話もあるほどです。
隠していることというのは最終的にはバレてしまうことがほとんどなので、なるべく告知義務にしたがって告知するべきだと思います。
事故物件の売却方法の相場価格
実際に事故が起きてしまった物件は、どれくらいの価格で売ることができるのか解説していきます。
本来は従来の物件と一緒
事故があったというだけで、間取りや内装などは普通の建物となにも変わりありません。
欠損があったりするわけでもないので、普通に見れば価格が下がるということはないはずなのですが、何が価格に影響するかというと、買い取り手の印象になります。
買い取り手
事故が起きてしまった物件だから、安く売ってほしいと思う人もいますし、絶対に住みたくない、と考える人もいます。
買い取り手がどのような印象をもつかによって相場は大きく変わるので、人によって相場は大きく変動すると考えておいた方がよいでしょう。
しかし、ある程度亡くなった方の要因によって普通の物件との価格の差があるので、紹介します。
●自然に亡くなった場合、通常物件に比べて10%~20%ほどの価格が下がることが予想されます。
●自身で命を絶った場合は通常物件に比べて20%~30%ほど価格が下がる可能性があるようです。
●他者に命を奪われた場合、通常物件に比べて30%~50%ほど価格が下がる可能性があるようです。
人の心象として、やっぱり誰かの手によって命を奪われるケースがもっとも不吉で不気味というイメージをもちやすいようです。
あくまでこれはたとえとなりますので、場合によってはもっと価格が下がる可能性もありますし、価格がある程度通常物件と変わらないケースもありますので、実際に不動産に相談してみるのがよいかと思います。
物件自体が魅力的
たとえ事故があった物件でも、物件自体にかなりの魅力があった場合は価格が下がることなく買い取られる場合があります。
たとえば立地が非常によいといった場合や、中の環境が非常によいという場合には、たとえ事故が起きた物件であっても買い取り手が好印象をもち、通常の価格で売却することが可能になります。
基本的には価格が下がることは覚悟しておいたうえで、物件の魅力を探しておいて、価格が上げられるようにしておくと思ったよりも低くならなくてよくなる、という場合があります。
なににしても、買い取り手がどのような印象をもつかが第一に重要になります。
買い取り手が「事故物件だけど、これだけいい物件だったら安くなくても買う!」と言ってもらえる状況が理想だと思いますので、まずはその状態を目指しましょう。
場合によっては、「事故があったことなんてまったく気にしない」といった方にも出会えるかもしれないので、状態の保全は最重要です。
事故物件の売却方法と買取について
事故物件を売却する方法に悩んでいる方は多いと思います。
実際、上記に示した方法で売ることは可能ですが、全員が全員買いたいとは言わないのが現状かと思います。
そうしたときに、他の方法で買取をおこなってもらうにはどうすればいいか解説します。
不動産に買い取ってもらう
不動産会社であれば、心象が悪いといった都合などなしに買い取ってくれる可能性が高いです。
買取価格が相場よりも下がってしまう可能性はありますが、もともと事故物件となってしまい相場が下がっている状態だと思いますので、この際大きなデメリットにはならないかと思います。
また、不動産会社であれば相談から買取までスムーズにおこなってもらえるので、近所の方に知られるといった心配が少ないというのもメリットのひとつです。
どうしても買ってくれる人がいないといった場合や、すぐに物件を手放したいといった場合には、不動産会社を利用するのがよいかと思います。
高く買い取ってもらうには
物件を高く買取してもらうためには、事前に特殊清掃をしておくとよいでしょう。
突然人が亡くなったということで、市販の薬品で消毒や清掃をおこなってしまうというケースがあるのですが、人ひとり亡くなったときの腐敗臭や汚れはすごいものになります。
決して素人で清掃はせず、特殊清掃にお願いしましょう。
特殊清掃をおこなえばかなり元の状態にちかい状態に清掃してもらうことができるため、事故物件といえど買取価格はさほど下がらずに済むでしょう。
ほかにも、手取りの高い不動産会社に連絡をするのが高く買い取る手段にあります。
事故が起きた物件には決まった相場というものがないので、不動産によって相場は大きく変わります。
また、買取をおこなうまえに、査定料などを差し引かれることがほとんどです。
必ず実際の価格ではなく手取りでいくらになるのかを確認したうえで、もっとも手取り価格が高い不動産会社を選ぶようにしましょう。
長いあいだ物件を保持し続けておくこと7年間を過ごし、告知義務から逃れるという手段もありはしますが、長時間持ち続けていても家の状態が悪くなっていくばかりで結果的に安くなってしまいます。
なるべく早く不動産会社に相談して、買取査定をおこなってもらうようにしましょう。
まとめ
ここまで、事故物件の売却方法や、高く売るための方法、どうすれば買い取ってもらえるかなどを解説してきました。
基本的には不動産会社に依頼するのが面倒なこともなく、スムーズに手続きが進みますのでおすすめですが、場合に合わせて選択するようにしましょう。
事故があった物件は長年持っていても何もメリットはないので、なるべく早く特殊清掃をして、なるべく早く手放してしまうのがよいです。
迅速な行動を心がけて、物件の資産価値が高いあいだに手放せるようにしましょう。
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